読み込まなくなったドライブのデータを復旧するソフト Zero Assumption Recovery

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データの復旧、と一言で言ってもその内容は様々ある。


自分の手で(或いはうっかりなどで)削除したデータを復元させたいときもあれば、
HDDにアクセスできなくなってしまって一切のデータを読み込めなくなってしまったパターンもある。


今回は後者の、
ハードディスクドライブにアクセスできなくなった状態のものからデータを復旧させる
というのが内容となる。

業者風な言い方をすればデータサルベージ



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ドライブにアクセスできない状態とはここではOSがドライブを認識しているがその中身のデータが空に見えてしまっている状態のものを指すものとする。


これを見るとドライブのファイルシステムのフォーマットが不明になっていることがわかる。


この状態になる直前の話を聞くと、まずドライブがうまく利用できなくなって、その後コマンドプロンプトで何か操作をしたらこうなってしまったとのこと。


まあ思うにコマンドプロンプトでの操作をよくわからないままYesを選択し続けたのだと思う。

その結果、ファイルシステムのフォーマット上書きされてしまってこんな状態になっているのだと推測する。


そこでタイトルにもあるZero Assumption Recovery (通称ZAR)と呼ばれるものの出番となる。

■Zero Assumption Recovery
http://www.z-a-recovery.com/



このソフト、海外製品のシェアウェアだが体験版としてその機能の一部をフリーで使うことができる。

機能に制限がかかっているとは言え、中々の優れものであり、インターフェースもシンプルなものでわかりやすい。



以下ではこのソフトを使って実際にデータ復旧を行った手順を記す。



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1、Zero Assumption RecoveryのDLとインストールは特別なこともないので省略。



2、ソフトを起動させた後Data Recovery for Windows and Linuxを選択。



3、しばらくスキャンが行われた後、接続されているドライブが表示されるので復旧させたいドライブを選択しNextを選択。



4、指定したドライブのディスクスキャンが始まる。

ここでのスキャンは計3回行われる。
Quick mode prescan、Quick - identifying data、Full - identifying data

この最後のスキャンに結構時間がかかる。
450GB程度の外付けドライブの場合スキャンに計10h程かかった。参考までに。



5、スキャンが終わると復旧できるフォルダ、ファイルがツリー形式で表示されるので、復旧したいファイルを選択し、Nextを押す。



6、最後にStart copying the selected filesを押すことでデータ復旧がスタートする。




データ復旧における作業内容としてはこれだけ。
実に簡単。



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以下は作業を行って気がついた点など。


体験版ではデータの復旧にあたり、一度に4つのフォルダしか選択することができない。
# フォルダが入れ子となっていて最下層のフォルダ1つを選択した場合は、フォルダ数は計1つとしてカウントされる

フォルダにこのような制限はあるもののファイルに関しては特に制限はないもよう。
フォルダ数が4つ以内であればファイル数は1000でも選択できた。


このソフトの良い点として、海外製品ではめずらしくマルチバイトのファイル名に対応している。
# フォルダ名は強制的にFRG00189などのフォルダ名になるようだが


あと元々どのようなファイルだったのかは知らないがFILE0000.CHKなどという、拡張子が.CHKのファイルが生成されることがあった。
# 元々がゴミ箱行きのデータだったのか、単に復旧作業の弊害によるものかはわからない

しかしこれらのCHKファイルは極窓というソフトを使うことで正しい拡張子のファイルに変換してやることができた。
極窓は、拡張子が不明のファイルに対して 拡張子の判別とその変換を行うことができるソフト。
複数ファイルに対して一括で行うことができるのでこれはこれで中々便利。


あとデータ復旧において、一度に4つのフォルダしか選択できないと先述したが、このソフト自体を同時に複数起動すれば少しは作業効率が上がるかも知れない。
まあ元となるドライブの性能に左右されることはいうまでもないがせいぜい2つか3つといったところだろう。

しかしドライブにアクセスできなくなった状況も考慮する必要がある。

今回の例のようにドライブのファイルシステムのフォーマットを変更してアクセスできなくなった場合などはともかくとして、ドライブの消耗からくるアクセス不能だった場合は負荷のかかるようなことはするべきではない。

素直に業者を使った方が、結果的には時間も復旧成功率もコストもかからないだろう。


あと複数ソフトを起動させずとも、ドライブのimage fileを生成しておくこともできるようだ。

ただこちらはデータ容量の関係で動作を試すことができなかった。
体験版でもこの機能が期待するとおり正しく使えるのであればソフトの複数起動なども必要ではなくなってくる。


あと、調べている最中に思ったのだが、このソフトの製品版のロックを解除しているとうたっているようなものが非常に多く目に付いた。
まあウィルス付きなのは確定しているようなもんなので間違ってもそんなものDLしたりしないように。
ライセンスキーですよーとかうたってるものも当然同じ。



まあこんなところか。



業者とはいえ他人に自分のデータを預けることにはやはりどこか抵抗がある。

べ、別にやましいもんなんか何もないよ