キン玉の七不思議 社会ユーモア・モダン語辞典より

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昔の戯文家はキン玉の七不思議をこう説いた。
■キン玉の七不思議
キンといへども使はれず、
玉といへども光なし、
下つて居れども落ちずして、
縫目があつても綻びず、
日陰に居つて色黒く、
若い時から皺だらけ、
お屁を嗅いても臭がらぬ
†社会ユーモア・モダン語辞典


原文ままだと難しいので現代風に意訳したものを添えてみた。
■キン玉の七不思議(意訳付)
キンといへども使はれず、
# 金という名前が付いているけど使うことはできない

玉といへども光なし、
# 玉という名前が付いているけど輝いていない

下つて居れども落ちずして、
# ぶら下がっているけど落ちることなく

縫目があつても綻びず、
# 縫い目があってもほころびない

日陰に居つて色黒く、
# 日陰にあるけど色黒く

若い時から皺だらけ、
# 若い時からシワだらけ

お屁を嗅いても臭がらぬ
# おならを嗅いでも臭がらない



社会ユーモア・モダン語辞典に収録されている一部分を抜き出した文章なのだが、
ふふって笑いを誘う調子で書かれていて眺めていて非常に面白い。

先述したものは男にしかわからない部分も数多くある。
縫い目ってなんだろって思うかもね。

この文章のあと「蓋し着想は警抜」とか「キン玉だけに皮相の観」とか書かれていて、
その表現やオチもあって下手な落語や漫才を聞くより数倍笑える。


キン玉ひとつでこの面白さ
これ、一瞬で欲しくなったので調べてみた。



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■社会ユーモア・モダン語辞典
社会ユーモア・モダン語辞典とは昭和7年に鈴響社から発刊された辞典。
全21巻からなる。

差別用語的なものも多く載っているが、
発刊された時代は許されていたことがうかがえる。


■近代用語の辞典集成21
この復刻版が「近代用語の辞典集成 21」として大空社から1995年、
つまり平成7年に発刊されている。
中古品が8,912円のものを見つけた(2016/12/16時点)
SS


オリジナルと復刻版の発刊された元号が昭和から平成に代わっているが年は同じ7年となっている。
偶然か狙ってやったのかはわからない。


復刻版は9000円程度なのでまあ辞典として考えると安い方だと思われる。
オリジナル版は昭和7年なのでまず手に入らないだろう。
仮に運よくあったとしても値段を想像するだけでおえってなるので考えるのを止めた。


勢いでぽちっと行きそうになったが
ここ最近わけわからんものを買いすぎているのでぐっと自重した。

国立国会図書館デジタルコレクションでオリジナル版と思われるものがネットから閲覧できたのでそっちで楽しむことにしようと思う。

■国立国会図書館デジタルコレクション: 社会ユーモア・モダン語辞典
http://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/1109797



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以前も何かを調べてたときに国立国会図書館デジタルコレクションに行き着いたことがある。
なんだったかはわすれたが。

せっかく無料で公開してくれてるんだがらしっかりと利用したいものだ。